DATA
社会福祉法人 窓愛園 児童養護施設 窓愛園 一時保護所 KEIKO HOUSE
茨城県土浦市にある児童養護施設窓愛園の増築で、一時保護所として計画されました。
1997年に以前の園の老朽化に伴いこの地に移転し、本館が建設されました。そして2012年に地域交流ホールとグループケアユニットからなるシクスティーズの建設、2015年に本館のグループケアユニット化のためのリノベーション、そして今回2018年に一時保護所を建設することとなりました。
本館の事務室から建物全体のこどもの様子が見守れること、動線をできるだけ短くすることを優先し、主入口脇の小さなスペースに計画することとなりました。アプローチの要の位置に配置するため、その時々の条件によって計画されてきた建物全体の調和を重視して考える必要がありました。そこで建物の軒を低く抑え水平ラインを強調し、本館との調和を図りました。また本館2階食堂からのすばらしい眺望(田園風景や筑波山の眺め)を損なわないように建物を低く抑えています。
一時保護所は2人部屋が2つ、1人部屋が2つ用意され、6人の子供が独立して食事や入浴等の生活ができるようになっています。余分なスペースを極力無くし、建具を用いてコンパクトでありつつもフレキシブルに使用できるようにしました。
所在地:茨城県土浦市
敷地面積:5619.8m2
建築面積:87.26m2(1445.27㎡:既存含む)
延床面積:77.37m2(1932.87㎡)
主要構造:耐火木造
規模:地上1階
施工:岡田工務店
写真:上田 宏