DATA
「令和4年度伊勢崎市景観まちづくり賞」受賞
「JIA優秀建築選2022」100選入選
原病院の南新館建設に引き続き、病院の新たな顔となるラウンジ棟と広場の整備計画です。
病院の設立当初からの理念である「地域に開かれた病院」を目指して、広場やラウンジ棟の計画はとても重要でした。敷地境界の高い塀を取り除き、近隣建物も取り込むように広場を設けました。広場にある3つのサークル状のベンチは腰壁によってパーソナルなスペースを生み出し、柔らかいクッションに座って木立の中でゆったりと過ごすことができます。大きなテントもコロナ禍にあって病院機能と隔離したスペースとして重要な役割を担いました。広場を取り囲む1周80mのサークル状の遊歩道は、入院患者の健康維持に大いに役立っています。ラウンジ棟は、自家製パンやおしゃれなオリジナル料理、本格的なコーヒーが提供され、入院患者のみならず、外来患者、見舞い客、近隣住民、病院スタッフなど多くの人の憩いの場になっていて、リゾートホテルのラウンジのようにくつろげる場が用意されています。ラウンジ棟には他にもスタッフ用のミーティングルームや研修生用の研修室などが用意されていますが、いずれもガラス張りの部屋になっていて、スタッフの活動や患者の様子がお互いに見えるようになっています。